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わたしは北海道に住むmizoreと申します。機械と機械と機械が好きです。

あなたもなってみたい?YouTuberの成功条件とは

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彗星のごとく現れたユーチューバーたちは、YouTubeへ動画投稿を始めた途端に大ウケして一挙にブレイクした、と思われがちではないでしょうか。しかし、チャンネル登録者数100万超えの有名ユーチューバーのほとんどは、長い間見向きもされずにもがき続けた挙げ句、ようやく成功をつかんだ、というケースが多いのです。YouTube最大の成功者のひとりである韓国人アーティストPSY(サイ)でさえ、ミュージックビデオをアップロードしてから、『江南スタイル』で一世を風靡するまで、実に2年もかかっています。この記事では、アメリカを代表するユーチューバー・アダンド(YouTube名はsWooZie)を例にとって、成功するユーチューバーの条件を、箇条書きにしてみました。

アダンドは、ホワイトハウスの依頼で、一般教書演説後のオバマ前大統領へインタビューを2016年に敢行しました。人種差別的な警察の暴力、学校での銃乱射事件についての煽情的な記事、ネットにおける過激化、という難題について、よく考え抜かれた鋭い質問を投げかけ、いまやアメリカ社会でも一目置かれる存在となっています。

そんな彼ですが、もとはオークランドのハードロック・ホテルでライフガードとして働く、その界隈で名の知れたゲーマーでした。得意のアニメ制作技術も入れつつ、創設まもないYouTubeへゲームの投稿を2006年から始めたはいいものの、当初はいまいち視聴回数が伸び悩んでいました。

しかし2010年に、ベッドルームで化粧をしている様子を公開するだけで一日300ドル稼ぐ、という超人気の美容系ユーチューバーから、次のようなアドバイスを受けて開眼することになりました。ちなみに、行く先々で女王さまのように扱われ、朝からステーキを食べるという彼女のセレブぶりを目の当たりにして、自分も会計を気にせずにお腹いっぱいに食べたい、とやる気に火がついたそうです。

・自分の得意な人気コンテンツを毎回入れること(得意のアニメを入れた回が人気なら、毎回アニメを随所に入れるべき)

・舞台裏を映すのではなく、ユーチューバー本人が画面に登場し続けること

・人の興味を惹くタイトルをつけること

・サムネイル(見出し画像)を工夫すること

さらに、アダンドは自分なりに研究を重ねます。当時YouTubeでは、人間関係や仕事関係について告白することが流行っていました。アダンドは、自分が過去にディズニーワールドで働いていたことを思い出したのです。ディズニーブランドは誰からも好かれているし、そこで仕事をしていたと言えば、みんなが興味を持って見てくれるのではないか。ググッたところ、世界中のディズニー従業員はおよそ6万人。なので視聴回数6万人を目標に、徹夜でビデオを作成しました。朝の6時に『ディズニー従業員の告白』をアップロードしたのです。

その後、力尽きて寝てしまい、正午に起きたときには、視聴回数はなんと10万回に達していました。彼のツイッターには、乗っ取りに遭ったのではないか、と思うくらいツイートが殺到しました。「いったい、何が起こってるんだ」という状態でした。これはすなわち、以下のような理由からです。

・何かをさらけ出すと、視聴者は誰かの大切な秘密を聞いているような気がして、好奇心を刺激される

晴れて人気ユーチューバーの仲間入りを果たしたアダンドは、さらに経験を積み、成功するための条件を積み上げていきました。

・動画は長くても2分。見てくれている人の時間へのリスペクトを忘れずに

・最初の15秒で、何か面白いことを言ったり質問する(ネットでは、注意力が長く続かず、15秒で別の動画をクリックされてしまう。もし広告で最初の5秒を取られてしまう場合は、10秒で視聴者の心を掴まなくてはならない)

・見た人が、他の人にシェアして話したくなるような内容をアップする

「見た人が、他の人にシェアして話したくなるような内容をアップする」のような感覚は、格闘ゲーム用語のヨミ(読み)に通じるといいます。日本語由来となるヨミの意味とは、「敵の心を知る」ということ。見る人は、自分は何をシェアしたいか気づいてない。そこを先制して、突くことが肝心なのです。

「あなたがシェアしたいものは、これですよね」と、差し出してあげるのです。案の定、シェアされます。その友人がまたシェアをします。シェア、シェア、シェア、と続き、ドカンと大ブレイクするという訳です。ネット用語ではバイラル(ウイルス性の)と呼ばれますが、さながら猛威をふるって広がるインフルエンザのようなビデオをつくる必要があるのです。

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かつてアダンドがハードロック・ホテルで働いていたとき、その場所柄と仕事柄もあって、大物有名人をたびたび目撃しました。気軽にサインをしたり写真撮影に応じるスターがいる一方で、駆けつけた子たちの顔を見ようともしない「ファンは嫌い」というスターもいました。「ふざけてるのか? あんたがスターとして今ここにいられるのは、その子たちがいてくれるからだろう?」と憤慨したアダンドは、そのとき心に誓ったといいます。「自分がいつかそんな立場になったら、あんたみたいな態度は取らないからな」と。

実際、有名になったアダンドは、「ファンは自分のボスである」と胸に刻み、すべてのメール、ダイレクトメッセージ、コメントに返信し続けています。そしてこれは、自分のファンコミュニティの運営にもかかわる、とても重要なことなのです。

“見えないクールさ”とは、意外性のある新しい内容のことです。これがなくなると、自己模倣に陥って飽きられてしまい、たとえビッグなユーチューバーでも人気がずるずる下がります。その怖れから、ユーチューバーは視聴者の一歩先をゆく内容を、まるで止まらぬランニングマシンを走るように公開しつづけなくてはならないのです。そんな苦労を、アメリカのあるトップユーチューバーもこう告白します。

「ユーチューバーは本当に自分だけが頼りだ。台本執筆も、撮影も編集も配信も、自分ひとりでしている。週に何時間働くか聞かれたら、『僕が週に何時間起きてるかって?』と聞き返すだろう」

「世の中にコンテンツは山のようにあるし、才能あるクリエイターも山ほどいる。2週間も休みを取ろうとすれば、ファンをごっそりと持っていかれる」

そういえば、日本のトップユーチューバー・ヒカキンも、毎日更新を欠かさず、ネタ探しから撮影に編集にと、睡眠時間を削って励んでいます。彼らユーチューバーの成功は、労せずに得たものだ、という評論は間違っています。YouTube先進国アメリカ”において、ユーチューバーたちはメディア業界の仕組みを変え、音楽、出版、広告、政治、ビジネス、ジャーナリズムといったジャンルで活躍しています。だがその裏には、地道でコツコツとした壮絶な努力が隠されていたのです。