Modern Device Gutter

わたしは北海道に住むmizoreと申します。機械と機械と機械が好きです。

Apple Pencil ってどう思いますか?

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今のところあまり浸透していないかもしれません。「何?そのペン?」と聞かれるかもしれません。本体にはバッテリーとBluetooth通信が可能なチップを備え、ペンのお尻の部分のキャップを外すと、ペアリングや充電をiPad Proで行う際に用いられるLightning端子が現れます。ちなみにiPhoneApple Pencilは利用できないのですが、Lightning端子に差し込めば充電することはできます。要らない機能に感じるでしょうか。そう思うのも無理はないでしょう。Apple Pencilそのものは2015年発売時から変化していませんが、iPad Proの進化によって、そのアドバンテージが増加しました。

2017年に発売されたiPad Proシリーズが対応した新しいディスプレイ技術「ProMotion」によって、Apple Pencilの反応速度が向上したのです。ProMotionは、2017年に刷新された10.5インチ/12.9インチ iPad Proに搭載されたリフレッシュレートの高速化と可変化を行う機構で、ディスプレイに表示するコンテンツに応じて、最大120Hzに向上させることができます。以前のiPad Proでは60Hz、そしてApple Pencilの反応速度は最大240Hzであることから、iPadのディスプレイのリフレッシュレートが高速化したことで、同じApple Pencilでも、描画の反応速度が倍に向上したのです。最大240Hzということは、iPad Proのリフレッシュレートがさらに倍になっても、現在のApple Pencilのままで、反応速度の向上が期待できる、というわけです。また、iOS 11では、Apple PencilでiPad Proのロック画面をタップすることで、直近まで作成していた「メモ」アプリがすぐに開く「Instant Note」機能が用意されました。これによって、紙のノートとペンと同等の速さでメモを取り始められるようになったのです。この点も、Apple Pencilの可能性を広げる進化、と言えます。

まだまだ性能面で余裕を見せるApple Pencilですが、それ以外の部分での問題点はいろいろとあります。おそらく多くのiPad Proユーザーが困っているのが、Apple Pencilの収納場所です。iPad ProにApple Pencilを固定することができないため、別々に持ち運ばなければなりません。そして、このことは、Apple Pencilを忘れたり無くしたりするリスクに常に怯えなければならないことを意味します。ただのボールペンとは大きな違いですね。紙のノートとペンであれば、ペンにクリップがついていて、ノートの表紙などに挟み込むことができるし、胸ポケットでもぴったり固定できる。確かにホルダーがついている鉛筆は見当たらないため、Apple「Pencil」にもクリップがない、と理解すべきなのかもしれません。一応、Appleは2017年のiPad Pro刷新に合わせて、Apple Pencilを収納するホルダーが用意されている「Leather Sleeve」を発売しました。しかしiPad Proと組み合わせて利用したい「Smart Keyboard」を装着したままだと収納できず、Apple PencilかSmart Keyboardか、組み合わせを選ばなければならない状況となってしまっています。

3月27日に開催される「Let’s Take A Field Trip」イベントの招待状が手書き風であったことから、現在329ドルで販売されている廉価版のiPadでも、Apple Pencilをサポートしてくれるのではないか、と期待しています。Apple Pencilは現在、白いボディの1種類のみが販売されています。そのため、複数本のApple Pencilが同じ場に集まると、シャッフルしてしまえばどれが自分のだかわからなくなります。そしてまた、Lightning端子を隠すキャップも、つけ忘れたり無くしたりしやすい存在です。Apple Pencil自体のデザインや「モノ」としての進化、そして低価格化は、前述の廉価版iPadへの対応とともに進めるべきではないか、と考える専門家もいるようです。例えば、iPodシリーズのようなカラフルな展開や、小さな子供でも握りやすいよう太さの変化や角のある形状の採用、前述のようにクリップを用意したりするなど、もう少し「ペン」を学んで進化させたほうが良いはずです。また、アプリでの活用についても、踏み込むべき要素があるだでしょう。例えば、現在は標準のメモアプリでは、手書きとテキスト、画像の混在した編集が可能となっており、スクリーンキャプチャをとってその場で書き込む機能などを用意していますが、iOSとしては非常に限られたシーンでのApple Pencil活用にとどまっています。これは、iPadのすべてのユーザーがApple Pencilを利用するわけではない、という前提によるものです。「Keynote」や「Pages」といった「iWork」製品、あるいは「写真」、「iMovie」などのクリエイティブアプリでの手描き機能の採用など、新たな機能の追加によって、Apple PencilとiPadの関係をより密接なものに変化させたほうが賢明だと言えるでしょう。

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Apple Pencilについて考えてきましたが、今年Apple Pencilがアクセサリとしてより魅力的な存在となるためには、低価格のiPadでのサポートと、大画面化するiPhoneでのサポートがポイントになってきます。そうしたニーズの広がりを作り出す過程で、より持ち運びやすくするアイディアが盛り込まれることに期待しています。Apple Watchは、iPhone専用のスマートウォッチながら、売上高は高級腕時計ブランド、ロレックスを上回り、当然ほかのスマートウォッチ製品と比較しても、本数、売上高ともにトップの座を確保しています。Appleのアクセサリ製品のゴールとして、Apple Pencilも同様の地位を狙って欲しいと思います。そのうち教育現場のチョークがApple Pencilにとって代わる日もそう遠くないかもしれません。

Apple iPad Pro Appleペンシル/MK0C2J/A

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